ジャズLPとCDの名盤コレクション2010.02.23-2010.04.14

レコードとCD 名盤を探せ その6

 LPとCDの購入日記です。 リーダ&タイトル行の最後の数字は、5.0満点(0.5点刻みで、平均3.0点)での個人的な批評と評価です。 2.5点以下は「放出コーナー」に置かれ、数か月後には手元から無くなるものです。

レッドは絶対購入ブルーは買って損なしブラックはお好み次第グレーは手を出すな、を意味します。

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2010年04月14日(水) 曇り
幸せだ。 今日は内容、コンディションとも素晴しいLPを4枚も同時に購入できた。 しかも各1,000円以下の安値だ。 嬉しい。

Barry Kiener(バリー・カイナー) ”Introducing The Barry Kiener Trio” Phoenix Jazz 1002 LP /4.0/
針を落とした瞬間、上手いと唸ってしまう。 アップ・テンポな曲<Donna Lee>で始まる。 Many Faces of Barry Kienerのタイトルが相応しく、ハードバップ、ブギウギ、ラウンジ・ピアノ、多彩なスタイルでの演奏で、どれもが最高に上手いのだ。 知れらていない存在のまま終わってしまったので、本HPの趣旨に沿って別途紹介します。
Buddy Rich(バディ・リッチ) ”Jam Session” PolJazz Z-SX-0655 LP /3.5/
家に帰ってメンバーを見ると、上記のBarry Kienerが加わったコンボではないか。 この2枚とも滅多に見ない盤なので、Kienerファンの誰かが手放したとしか考えられない。 ここではピアノではなくオルガンを弾いているが、ピアノ同様上手く最高にファンキーだ。 このLPは1977年録音のポーランド盤(昔は安値で出回っていた)、Buddy Richの名盤<Palys and Plays and Plays>と同一メンバで、特にSteve Marcusのテナーが素晴しい。
Monty Alexander(モンティ・アレキサンダー) ”Fridaynight” LimeTree MLP0022 LP /3.0/
地味だが好感の持てるLimetreeからリリースされたMonty Alexanderのトリオ・アルバム。 全く同じジャケット・デザイン(外枠が白とグレーの差)でもう一枚<Saturdaynight>というアルバムが出ており、<Fridaynigth>に収録できなかったナンバーを後から別にリリースしたようだ。 この人のピアノはハッピーさが売りの筈だが、何故か明るさがない。 この人から明るさを消すと平凡なピアニストだ。 だがB面に入り<Since my baby left me>では偶々居合わせたNat Adderleyがジャムっており、明るさを取り戻したナンバーとなっているのが救いだ。
Dolf De Vries(ドルフ・ディ・ヴリィス) ”Where's That Rainy Day” LimeTree MLP0019 LP /3.0/
もう一枚Limetreeからのピアノ・トリオ・アルバム。 軽くスイングするツー・ハンド・ピアノで疲れた時に聴くには持って来いのアルバムだ。 だが、これだけ個性が薄いと、コメントを書くのも難しい。 ライナーによるとオランダのグロニーゲン出身で29歳での録音だそうだ。(1986年にレコーディング)

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2010年04月08日(木) 晴れ
門の呼び出し音がピンポン〜と鳴る。 いつもの宅配だろうと出てみると、そこには小学校低学年と思しき少女が一人佇んでおり、何かぼそぼそと聞き取れない。 落ち着かせるため目線の高さを同じにして聞き直すと、家に入れて遊んで欲しいと言うではないか。 両親とも勤めに出ており、家に一人いるのは寂しい、遊んでくれる友達もいないとか ...この後、どう対処したでしょうか?

Frank Strozier(フランク・ストロジャー) ”What's Goin' On” Steeple Chase SCCD 31420 CD /2.5/
VeeJay盤のイメージが強く既に過去の人と思っていたが、1970年代にSteepleChaseから何枚かリリースしていました。 このCDもその1枚(レコードのCD化再発盤)で、5曲+5曲(同曲オルタネート)の変則。 Harold MabernがMcCoy Tynerのようにガンガン弾きまくり、Louis Hayesがバシバシ叩きまくって、アルトのFrank StrozierがColtraneライクの演奏をしているが、一本調子で面白みに欠ける。
Brian Dickinson(ブライアン・ディッキンソン) ”Live At The Senator” Jazz Inspiration JID9308 CD /3.0/
<If You Go>(G. Parsons, M. Emea)で幕を開ける。 この物憂げに沈んだ曲、いいな〜。 Brian DickinsonはEvans派であることは確かだが、Enrico Pieranunziと同じように本物を感じさせるピアニストだ。 EnricoはEvansから一歩(それ以上)踏出せたが、Brianはどうなのだろうか?
Oscar Peterson(オスカー・ピーターソン) ”Trio in Tokyo” Nippon Columbia NCP-8501-N LP /3.5/
1972年、今では考えられないパレス・ホテルの大宴会場と思しき場所にステージを作っての公演。 Michel Donato(b)、Louis Hayes(dr)によるトリオ演奏だがオスピーの独壇場、指の動きのスムーズさやスイング感は最近の軟弱ピアニストとは比較にならない。 Bud Powell、Keith Jarrett、そして菊地雅章の唸り声も大きかったが、この録音でのオスピーの唸り声も激しい。

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2010年04月04日(日) 曇り、この春は寒い日が多く、三寒四温ではなく四寒三温の割合だ。
知人との会食のために久し振りに吉祥寺へ行った。 多くの中国人観光客がガイド・ブックを持って楽しんでいる一方、上品な身なりの高齢者が一人昼食を摂っている姿も目に付いた。 日本と中国の発展には30年ほどの時間差があるのだろうが、30年後にはどの様な状況になっているのだろう。

Herbie Mann(ハービー・マン) ”Sultry Serenade” Riverside RLP 12-234 LP /2.5/
ジャケットのダメージは大きいが、一応Riversideのオリジナル白ラベルで盤はそこそこ。 内容もそこそこ。 このレコードでハービー・マンのバスクラを初めて聴いた。 バスクラのイメージはどうしてもフリー・ジャズのそれを思い浮かべてしまうが、緩やかなバスクラだ。 ジョー・ピューマが渋いギターで目立っているが、全体的にはインパクト不足だ。
Howard Roberts(ハワード・ロバーツ) ”Goodies” Capital ST2400 LP /3.0/
ハワード・ロバーツは結構好みのギタリストで、これで5枚目のCapital盤購入です。 その時代のトップ・ヒットをジャズのビートに載せ演奏したものですが、決して受け狙いでは終わっておらず、立派なジャズとなっています。 このレコードでも、<Love>、<More>、<Chim Chim Cher-ee>など親しみ易い曲が並んでおり、ジャズ入門に最適です。
Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド) ”Ella In Hollywood” Verve V6-4052 LP /4.0/
エラ・フィッツジェラルドの歌声は決して美声ではない。 アップテンポの曲で聴衆をグイグイと引っ張るスイング感の凄さ、スロー・バラードでは一人ひとりに安らぎを齎す心地良さ、不出生の大歌手に間違いない。 和田アキ子もそう話していた。 このレコードは<In Berlin>に続くもので、ピアノがLou Levyに替わっているだけで他は同じメンバだ。 内容も<In Berlin>に負けす劣らず素晴しい。

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2010年03月31日(水) 晴れ、昨日の朝、庭の雨受け樽に薄氷がはっていた。
早いもので今年も四分の一が過ぎてしまった。 何をやりましたか?と聞かれても...困った。

Alex Reil(アレックス・リール) ”celebration” Stunt Records STUCD 00232 CD /3.5/
Alex Reilは1950年代から活躍するベテラン・ドラマーだ。 最近になって多くのリーダ・アルバムをリリースするようになり、注目を浴びているドラマーの一人だ。 このCDはKenny Werner(p)、Jesper Lundgaard(dr)とのリラックスしたライブ演奏で、切れのあるドラムは素晴しく、50年以上現役を続ける実力者の一端を垣間見せている。
Tim Berne(ティム・バーン) ”I think they liked it honey” Winter&Winter 910 005-2 CD /3.5/
Tim Berne(as)、Merc Ducret(gu)、Tom Rainey(dr)の3人による演奏。 初曲は静かな三位一体の滑り出し、が1分、2分、3分と時間の進みに連れて熱く燃えていくが、酸素不足で途中鎮火。 2曲目に入り相当に怪しい出だしに期待、その予感が的中し途中からDucretのギターが唸り捲くるドキドキの演奏。 3曲目はTimがバリトンを持ち出して吼え捲くり。 そんな調子での6曲。 この手のジャズが好きな私には堪らないアルバムだ。 

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2010年03月26日(金) 晴れ
雨続きで気も滅入る日が続いたが、ようやく晴れ間が覗いた。 今日は義理兄夫妻の昼食招待で葉山まで出掛けた。 <Alice Villa Resort>という洒落たレストランで、大島までくっきり見渡せるオーシャン・ビューと美味しい食事。 気分、腹とも120%の満足、ご馳走様でした。

Ronny Lang(ロニー・ラング) ”Basie Street” Fresh Sound Records FSR-CD 501 CD /3.5/
このCDに収められた2つのグループでの演奏がRonny Langの全リーダ作だそうだ。 最初のグループはLes Brownのサックス・セクションとリズム・セクションを借りたセクステット、アルトを吹いておりバド・シャンク風だ。 二番目はウエスト・コーストのミュージシャンを集めたセクステットとカルテットでテナーを演奏、アルトっぽい音を出しここでもバド・シャンク風。 この二人、生れもプロ活動開始もほぼ同時なので、シャンクがロニー・ラング風だと云っても良いのかも! 内容的には、素晴しいウエスト・コースト・ジャズが楽しめます。
Satoko Fujii(藤井 郷子) ”Looking Out Of The Window” Ninety-One CRCJ-9139 CD /3.5/
Mark Dresser(b)、Jim Black(dr)とのトリオ・アルバム。 アップテンポな曲はハイテンションで挑戦的な演奏、一方スローな曲ではリリカルで思索的な面を見せる。 同系統に加納美佐子が位置しているが、甲乙付け難い強力なフリー系日本人女性ピアニストだ。 日本男子は皆草食系化してしまったのか、この手のピアニストは見当たらない。 <ブルー>評価にしたいが、最近のリスナーも草食系化しているので<ブラック>としておく。

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2010年03月23日(火) 晴れ
今年の家庭菜園で育てる野菜を決めた。 馬鈴薯、小松菜、絹さや、落花生、南瓜、それに苫との6種類だ。 カボチャとトマトは去年採種したものから育てる予定。 あと、去年10月に植えたニンニクが6月頃に収穫できる予定だ。

Dave Mackay(デイブ・マッカイ) ”Love Will Win” Discovery DS-883 LP /2.5/
Dave Mackay(p)のリーダ・アルバムだがLori Bell(fl)の売り出しを目論んだアルバムとなっている。 だが、このフルートはあまりに普通でコメントが難しい。 Dave Mackayは古くはトリスターノに学んだとか書いてあったが、その感じは全くないが悪くはない。 Don EllisやShelly Mann、Chet Baker、Joe Passなどと演奏したそうだが知らなかった。
Joe Venuti - Zoot Sims(ジョー・ヴェヌティ & ズート・シムズ) ”Joe Venuti and Zoot Sims” Chiaroscuro CR 142 LP /3.0/
有りそうでなかなか見つからないレコードだ。 Zoot Simsはいつ聴いても安定した演奏をしていますが、バイオリンのJoe Venutiは高音連発で馴染めない。 Chiaroscuroレーベルからは、もう一枚Joe&Zootというタイトルのアルバムがリリースされており、そちらの方が聴き易いかも。

Ruby Braff - George Barnes(ルディ・ブラフ & ジョージ・バーンズ) ”Live At The New School” Chiaroscuro CR 126 LP /3.0/
このレコードも渋いですね。 George Barnesのギターは弦が硬く、高音フォルテッシモ連発でJoe Venuti同様あまり好みではありませんが、Rudy Braffファンとしては持っていたい1枚です。

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2010年03月18日(木) 晴れ
数日前から暖かい日が続いているが、それにつれて杉花粉の量が増加している。 花粉症はある日突然発症し、ある日突然何事も無かったかの様に去って行く。 回復した時の爽快感は経験した者だけが知る喜びでもあるのだ。

Ken Vandermark(ケン・ヴァンダーマーク) ”Design In Time” Delmark DE-516 CD /3.0/
テナー・トリオ、だが2ドラムという変則トリオだ。 取上げている曲が、自作4作品の他はOrnette Coleman、Sun Ra、Albert Ayler、Don Cherry、そしてThelonious Monkの曲で構成されている。 ここ迄でフリーを想像するが、リーダのKen Vandermarkのテナー(一部クラリネット)が以外と大人しい。 常に冷静で我を忘れない演奏スタイルに物足りなさを感じるのは私だけであろうか。
Finn Wiesner(フィン・ウィズナー) ”let's face the music and dance” Mons MR 874-324 CD /3.5/
これは素晴しいテナー・トリオだ。 Finn Wiesnerのテナーは思い切り息を吸って30%程度の空気を吐いて演奏する。(残りの70%はへ?) 何故か昔懐かしい音がするのだが、古臭くはない。 1曲目の<Speak Low>では、Gerry MulliganのNight Lightsを思い起こさせる。 他にも、<Rhythm-A-Ning>、<I Thought About You>などスタンダードからの選曲が多く聴きやすい点も好感が持てる。 ベース、ドラムも切れがあってピアノレスが落ち着きを齎して良い感じなのだ。
Jake Hanna(ジェイク・ハナ) ”Kansas City Express” Concord CJ-22 LP /3.5/
Concordは1970年代にスタートした良きアメリカン・ジャズを聴かせるレーベルだった。 このレコードもそんな1枚で当時買い損ねていたものだ。 今月初めに購入したレコードでDon Menza、Anthony Ortagaが素晴しい演奏をしていたが、このレコードではRichard Kamucaが素晴し演奏を聴かせ、テナー好きには堪らない。 そしてNat Pierceの粋なピアノが光っている。 B面に入りMary Ann McCallが数曲唄っているが、ガラガラ声でちょっと戴けない。
Oliver Nelson(オリバー・ネルソン) ”Live From Los Angeles” Impulse A-9153 LP /3.5/
<The Blues and the Abstract Truth>に隠れ気味だが、このレコードもなかなか良い。 MilestonesでのFrank Strozierのアルト、途中からTom Scottのテナーが絡むスリリングな演奏は最高にホットだ。 Monte Budwigのワクワクするようなベースがバックでグイグイと引っ張っている。 B面では、Mel Brownのブルース・フィーリングたっぷりのギターがフィーチャーされており、A面とは違った趣の演奏。 Oliver Nelsonは楽器奏者としては大成しなかったが、アレンジャー、コンダクターとしては一流だ。

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2010年03月14日(日) 晴れ
作成が容易となり大量にリリースされるCDだが、その分質の低下が否めない。 歴史を乗り越えて残るアルバムは10枚に1枚以下と思われ、残りの9枚は打ち捨てられていくのだろう...

Sylvain Beuf(シルヴィアン・ボフ) ”impro primo” BIG Blue Records BBR C9311 CD /3.0/
ワン・ホーン・カルテット、ジャケの格好良さに引かれて購入。 フランス人のテナー奏者で10枚以上のリーダ・アルバムを出しているそうだ。 それなりに上手いテナーだが、Joshua Redmanと同じような優等生タイプで深みに欠ける。 ピアノのBojan ZulfikarpasicとベースのChristophe Wallemmeに耳が傾いてしまった。
Sprinters(スプリンターズ) ”Split the Difference” Reel Recordings RR013 CD /3.5/
1972年の録音で、当時の英国の精鋭を集めたSprinters(Tubby Hayes、Trevor Watts、Kenny Wheeler、Stan Tracey、Jeff Clyne、John Stevens、Phil Seamen)によるライブでの即興演奏の初お目見え、Trevor Wattsがカセット録音したものだそうです。 47分のPart.1、30分のPart.2で構成されているが、ノーリーダということで少し散漫な部分もあるが、トランペットのKenny Wheeler、アルトのTrevor Watts、そしてテナーのTubby Hayesが鋭い音を出し冴えている。 フリーっぽい演奏となっています。

Eric Person(エリック・パーソン) ”Arrival” Soul Note 121237-2 CD /2,5/
このCDは1993年の録音。 気に留めることもなく通り過ぎてしまった人ですが、500円で売っていたので買った。 悪くはないが、やはり個性に乏しく、長く名を残すのは難しいと思わせるアルトです。 1,000円では買う必要ありませんが、500円なら買って損なしといった所です。(どうしようもないコメントで申し訳ない)

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2010年03月08日(月) 曇りのち晴れ、寒い
LPはLand、Rich、Lacyの3枚を同時に購入、我ながら凄い組合せだと思う。 どれも好きなので問題ない。

harold RandHarold Land(ハロルド・ランド) ”A New Shade Of Blue” Mainstream MRL 314 LP /3.5/
1970年代の音そのものだ。 こういう音は芯から心が休まる。 Harold LandにBobby Hutcherson、Buster Williams、Bill Henderson、Billy Hart、Mtumeという6人編成。 ハロルド・ランドは渋くて玄人好み(この言葉の意味は良く分りませんが)ですが上手いですね。 2001年に既に亡くなってしまいました。
buddy richBuddy Rich(バディ・リッチ) ”Shout” Verve V6-8712 LP /3.5/
イイですね、これは脳味噌に染みます。 ビックバンドのドラマーはストンストーンっていう気合を入れたり、チャンチャンちゃんト−んってドライブしたり、同じジャズ・ドラムでも違いますよね。 バディー・リッチは正にビックバンド・ドラマーです。

steve lacySteve Lacy(スティーブ・レイシー) ”The Door” novus 3049-1-N LP /3.5/
Lacyの奏法はEric Dolphy同様、我が道を突っ走りながら周囲に溶け込んでいるという不思議さがある。 LacyとDolphyの2フロントの演奏聴きたいな! ところでこのレコードはSteve PottsやBobby Few等とのセッションで安心して聴けますが、いくつか仕掛けあります。 <Blinks>は完全にハード・バップ・スタイルで、Jean-Jacques Avinelのウォーキング・ベースがブンブン鳴っている上にLacyが乗っかっています。 この演奏がベスト・チューンです。 そして最後の曲はSam Woodyardというエリントン・バンドでやっていた老ドラマーを入れ、2ドラムで <Virgin Jungle>Ellington-Strayhornを演奏しています。 ドラム・ソロのスタイルが全く異なり笑えます。
noriko kojima小島のり子 ”Easy Come, Easy Go” NoProblem NP 596-3 CD /3.5/
小島のり子は、知人女性のフルートの先生で、半年ほど前にサムタイム吉祥寺でライブを聴いた。 このCDは1993年の録音。 聴く前に目に入ったのが、スリットの大きく入ったスカートから腿まで出た足のライナー裏写真。 どうでも良い話は横に置き内容ですが、ほぼオリジナル曲で通している。 まだ酒焼けしていない大変に爽やかなフルートを聴かせており、バックのピアノ・トリオ(ピアノも素敵です)とのバランスもバッチリです。 3曲目<Tune of June(For Jun)>ではアルト・フルートを吹いており、息遣いが聞こえ、30センチほどの距離で聴いているような錯覚を覚えムズムズします。 全編なかなか良いのですが、廃盤となっているので最新盤を買って聴いて下さい。

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2010年03月04日(木) 曇り、杉花粉が舞い始めた。
歳とともに物忘れが多くなることは仕方ない様だが、これを軽減する方法の1つとして今日一日にあった良い事を5つ、ハードルは低くて良いので書き出すというのがあった。 1)草むしりで庭が奇麗になった。2)旨い夕食に在りつけた。3)円楽襲名披露公演のチケットを購入できた。4)ローソンのロールケーキが美味だった。5)サッカー日本代表がどうにか勝利した。 なかなか難しいがポジティブ・シンキングが脳には大事だそうだ。

ken serioKen Serio(ケン・セリオ) ”Tomorrow's Another Day” Mirror Wizard Music CD 1003 CD /3.0/
ピアノ・トリオを基本にVic Juris(gu)が4曲ほど加わった構成。 ドラムのKen Serioは、地味だが基本に忠実で正確なリズムを淡々と刻む最近では珍しいタイプだ。 ピアノShinpei Shiratori、ベースTakashi Otsukaと日本人が頑張っており、海外に飛び出て活躍・勉強していることは頼もしい。 数曲でエレキ・ベース、エレキ・ギターを使っている点が気に食わないが、これを除けば良い出来なので残念です。 Gary Peacockの作品<Vignette>がしっとりした美しい曲で、Peacockの才能を見直しました。
don menzaDon Menza(ドン・メンザ) ”Horn of Plenty” Discwasher Recordings DR 005 D LP /3.5/
昔から気になっていたこのレコード、やっと出会えました。 Don Menzaはもの凄く上手いテナー奏者で、どのアルバムも期待を裏切りません。 このアルバムでも、一曲目<Tonawanda Fats>での超高速のパッセージを聴けば皆が納得するに違いありません。 それにしてもDon MenzaとかAnthony Ortagaとか、メジャーに成り切れないですね!
art farmerArt Farmer(アート・ファーマー) ”A Sleeping Bee” Sonet SNTF 715 LP /3.0/
Sleeping Beeで最初に思い出すのは、Billy TaylorのMPS盤だ。 このArt Farmer盤は二番手だが、<It Might As Well Be Spring>では何時もながらの美しい演奏を聴かせている。 B面1曲目に入っている<A Sleeping Bee>ではベースのRed Mithcellが重厚なベースで存在感を際立たせている。 Art Farmerは晩年Monette社がArtに触発され開発したFlumpetというトランペットとフリューゲルホーンの合成楽器を使っていた。 Art Farmerのピークは、やはりPrestige、Argoで聴くことができる。
mike woffordMike Wofford(マイク・ウォーフォード) ”Plays Jerome Kern Vol.2” Discovery DS-816 LP /4.0/
このレコードはVol.2、でも出会った時に買っておかないと集まらないので致し方ない。 このVol.2には、<Smoke Gets In Your Eyes>や<All The Things You Are>が入っているがVol.1にはどんな曲が入ってるのかな?とか、Anthony Ortagaが凄い演奏をしているのでVol.1も良いだろうな、とか考えると直ぐにでも手に入れたくなる。 いつか出会えることを夢見て待つことにしよう。 マルチリード奏者のAnthony Ortegaはアルト、テナー、フルート、クラリネットを演奏しているが、<Why Was I Born>でのテナーがベストだ。

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2010年03月01日(月) 曇り
日本年金機構へ書類を出しに行った。 2時間待ちの張り紙、20分ほど待つが二人しか進まない。 現在65番で私の番号が98番。 計算すると5時間半待ちと行列が大幅に伸びている。 係りのおばさんに聞くと、「朝8時半に来て頂ければそれほど待ちませんよ」、とのことで出直すことにした。 一生懸命やっているとは思いますが、ここでも根本的な見直しが必要と感じた一日です。

avishai cohenAvishai Cohen(アビシャイ・コーエン) ”Gently Disturbed” RAZDAZ RD4607 CD /3.5/
Avishai Cohen(b)、Mark Guiliana(dr)、 Shai maestro(p)のピアノ・トリオ。 まず第一に、録音が抜群に良い。 3つの楽器の音がそれぞれビシビシと伝わって来る。 音の独立性は高いが、かと云ってバラバラ感はなくトリオとしての一体感が伝わって来る。 アビシャイがこのトリオでずっと続けたいとコメントしているが、本心と感じる完成度だ。 演奏曲は2曲のトラディッショナルを除きコーエンの作品だが、どれも落ち着いた味わい深い作品となっており、あっと言う間に聴き終えてしまった。 良いアルバムです。
nancy lamottNancy LaMott(ナンシー・ラモット) ”Beautiful Baby” Midder Music MM CD001 CD /2.5/
四畳半ボーカル好きの私には良い具合で始まった。 リラックスし気分良くNancyが唄う<Skylark>に身を任せていると、突如始まった<Blue Skies>で裏切られた。 大声を張上げ、女心は分らない。 この曲以降が無ければ...残念!

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