LPとCDのコレクション2010.01.01-2010.02.22

レコードとCD 名盤を探せ その5

 LPとCDの購入日記です。 リーダ&タイトル行の最後の数字は、5.0満点(0.5点刻みで、平均3.0点)での個人的な批評と評価です。 2.5点以下は「放出コーナー」に置かれ、数か月後には手元から無くなるものです。

レッドは絶対購入ブルーは買って損なしブラックはお好み次第グレーは手を出すな、を意味します。

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2010年02月22日(月) 曇り
スノボー国母選手の「自分のスタイルを最後まで貫け満足しています」との発言がずしんと来た。 現在の政治家は、とやかく言う前にこの言葉の素晴しさ・重さをしっかり考えて欲しい。

Stan Getz/Chet Baker(スタン・ゲッツ/チェット・ベーカー) ”Live at The Haig” Fresh Sound FSRCD 8001 CD /4.0/
Gerry Mulliganが麻薬問題で抜けざると得なくなり、Mulligan Quartetに代打でGetzが入った時の演奏。 GetzはMulligan Quartetを羨望の目で見ていたようで、ここでは若干の遠慮があるものの素晴しい演奏をしている。 Chetも当然素晴しく、驚くほど息がピッタリ合っている。 ポータブル・レコーダでHaigのオーナーDick Bockが録音したそうで、客の咳払いやグラスのあたる音が入っているが、演奏の素晴しさがそれを打ち消している。

Yoko Sikes(ヨーコ・サイクス) ”モア・ザン・ユー・ノウ” 株式会社シーティーエー JD-1004 CD /3.5/
誰だ、こんな素晴しいCDを手放した奴は! お陰で入手できました。 1988年のヨーコ・サイクスのデビュー・アルバムです。 純粋な日本人ですが、ジェイムス・サイクス氏との結婚でサイクスと名乗っているとのこと。 少し鼻にかかった声、落ち着いた唄いっぷりで歌唱力もバッチリ。 スローな曲は難しいと云いますが、アルバム・タイトルでもある<More Than You Know>のバラードは傑出した出来です。 バックのピアノ・トリオも素晴しい。 メンバーは、山本剛(p)、斎藤誠(b)、Jimmy Smith(dr)の3人。
Fernando Tarres(フェルナンド・タレス) ”Secret Rhythms” Muse 5516 CD /3.0/
初期Museからは想像できないジャケット・デザイン。 David KikoskiとTom Harrellの参加で購入決定。 リーダはアルゼンチンのギタリストだか、ほとんど演奏しておらずコンダクター、アレンジャーを売りにしたCD。 David Kikoskiの初期の演奏が聴け、一人だけ前に飛び出し当時から実力十二分であったことが分かる。 Tarresは、タンゴ・ジャズ(変な表現ですが)で今も活躍中のようです。

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2010年02月18日(木) 晴れ、寒い
この一週間ほど寒い日が続いています。 昨夜も雪が降り、今年2度目の積雪です。 早く暖かく成らないかな!

Ed Conley(エド・コンレイ?) ”Pure Piano” Skyline S-111 LP /1.0/
最初の曲<San Francisco>でイキナリ港の霧笛とカモメの鳴き声が演奏にかぶる、何だこれは????? 即ターン・テーブルから降ろす。 ジャズ置場にある未聴の餌には何でも喰らいついてしまうので、店主は注意して欲しい。
Lois Boileau(ロイス・ボワロ) ”I'll Be Around” VKB Records CR-112883 LP /4.0/
アフロっぽいモジャモジャ・ヘアーに丸顔の太っちょ小母さんのジャケット写真、なかなか手がでない。 が聴いてビックリ! この人は何者だ、どこにも紹介されていないが、滅茶苦茶に上手いボーカルだ。 軽快に飛ばしているミュージカルのような雰囲気もあるが、立派なジャズ・ボーカルだ。 後日別ページでしっかり紹介します。
Ira Sullivan(アイラ・サリバン) ”The incredible Ira Sullivan plays...” Stash ST208 LP /3.5/
マルチ・インストルメント奏者は沢山いるが、このIra Sullivanはその演奏技術で飛び抜けた存在だ。 このレコードで演奏している楽器は、Fluegelhorn、Trumpet、Alto、Tenor、Fluet、それにAfche Cabasaというハンド・パーカッション。 サックス系とトランペットを演奏するミュージシャンはOrnette Colemanしか知らないが、Ornetteのトランペットは余技レベルであるのに対して、アイラ・サリバンは両方とも一級レベルの奏者だ。 このLP、Hank Jones、Eddie Gometz、Duffy Jackson(Chubbyの子供)によるカルテットで、内容も良い!

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2010年02月14日(日) 晴れ、寒い
バンクーバー冬季オリンピックが始まり、オープニング・セレモニーを見たが素晴しい演出であった。 今でも思い出すのは、長野オリンピックのあまりにも寒々とした独り善がりの開会式です。 あれは何だったのだろう!

Ray Brown(レイ・ブラウン) ”Ray Brown Monty Alexander Russell Malone” TELARC CD-83562 CD /3.5/
ピアノ、ギター、ベースによるトリオ。 このメンバーから出てくる想定通りの音で、スインギーなアルバムだ。 モンティは昔と比べると枯れてきたが、艶を失わず魅力的なピアノを聴かせている。 ラッセル・マローンは、アップ・テンポな曲ではリズム・ギターに徹しバランスを取っているが、スポットライトが当たると見せ場を作りピアノとの掛け合いは聴き応え充分。 このCD、2枚組だが1枚は、TELARCに吹き込まれたレイ・ブラウンのリーダ・アルバムからのベスト・チョイスとなっている。

Savina(サヴィーナ) ”And All That Gentle Jazz” NORMA/Love NMCD6001A CD /3.5/
ジャズ批評で西川氏が紹介しており、見つけたら買いたいと思っていたCDです。 1970年代に録音され、そのまま埋もれてしまったものをNORMAがCD化した。 想像通りにサヴィーナのボーカルは素晴しく、この声に引き寄せられたメンバーも凄い。 例えば、ギターには、Mundell Lowe、Kenny Burrell、Barry Galbraith、Jimmy Raneyが曲毎に付き合っている。 心地良い色気を放ったボーカルで、小さなクラブで独り占めして聴きたい。
Daniel Humair(ダニエル・ユメール) ”Full Contact” Bee Jazz BEE 020 CD /3.5/
凄いメンバーだ。 Joachim Kuhn(ユアヒム・キューン)、Tony Malaby(トニー・マラビー)による変則トリオ。 何といってもテナー最前線に位置するトニー・マラビーに注目が集まるが、最高のピアノとドラムを迎え少し縮こまっているようだ。 2人の御大の手の平の上でモガイテイル。 それだけ二人のベテランが偉大ということかも。 

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2010年02月09日(火) 晴れ、一気に春が来た!
今日は20度を越え、一気に春めいた気候となった。 午前中、早速庭の畑(と言っても5mx5m程度)の半分を耕した。 去年は南瓜が虫に食われ2個しか収穫できなかったので、今年こそはの意気込みで臨もうと思う。

Marc Ducret(マルク・デュクレ) ”detail” Winter&Winter 910 003-2 CD /4.0/
全く飽きることなく一気に聴かせるソロ・アルバムです。 この人のギター、音が凄く奇麗、またリズム感が抜群、そしてカラフルなのです。 よーく聴くと、極微量のクラシック・ギター、フラメンコ・ギター、ボサノバ・ギターの隠し味が。 この隠し味によって音に豊かさ・贅沢さが生まれ、聴いた後に満腹感で満たされるのですが、もっと聴きたいと思わせるのです。 皆さん、マルク・デュクレは現時点での最高のギタリストです、買いです!
市川 芳枝 ”Father's Song” blue note NBN-9001 CD /2.0/
容姿から想像し難い低音濁声、このダレ切った身体で受け止めることは不可能だ。 最後まで聴き通せなかった。
Sue Raney(スー・レイニー) ”Heart's Desire” Fresh Sound FSR 5045 CD /2.5/
アラン・ブロードベントがアレンジ・コンダクトするストリング入りのオーケストラをバックに唄うスー。 1940年生まれ、2006年録音なので66歳の声としては張りがあり立派だが、しっかり唄う歌手はどうも好きになれない。 好みの問題です。
 

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2010年02月07日(日) 晴れ、寒いので動きたくない、これではダメだ
40年近く継続している大学時代の友人8人との飲み会に参加した。 話題に上ったのは、独身1、離婚間近2、別居状態1、夫婦仲良好4という割合だ。 熟年離婚が世間で問題となっているが、身近でこのような状況とはビックリした。 因みに我家はセーフ、...の筈です。

Russ Kassoff(ラス・カソフ?) ”Somewhere” RHK JAZZ-001 CD /3.0/
シナトラ一家のお抱えピアニストで’80-’91のツアーに同行、またライザ・ミネリとは’82-’01、その他にRita Moreno、Paul Anka、Tony Bennett、Buddy Greco、Barry Manilow、Annie Ross、Carly Simonといった大物歌手のピアニスト、ディレクター/コンダクターとして活躍してきた。 が、40年以上やってきて、ふと自分のリーダ・アルバムが無いことに気付き作成したのが本アルバム。 トリオ7曲、ソロ5曲の構成、オーソドックスなピアノでソロが魅力的。 タッチが強く、大ホールでオーケストラを伴なったボーカルのバックでの演奏が似合う。 ベスト・チューンはガーシィンの<Oh, Lady Be Good>、ソロで始まり途中からバースとドラムが入りスインギーで浮き浮きするナンバーだ。

Belen Alonso(ベレン・アロンソ) ”Cut Loose” Satchmo Jazz Records SJR CD 00027J CD /3.5/
アカペラでまず一曲。 舌っ足らずだが決してコケティッシュな感じではなく超真面目で通しているアンバランスが気に入った。 スパニッシュだと思うが全曲英語で唄っている。 ウェブでは誰も取上げていない。 かなり良いボーカルだと思うのですが! ジャケットでは紙飛行機を飛ばす彼女が写っていますが、歌詞リストの最後に作り方を掲載しています。 意味不明。 バックの演奏もセンス良く、全員紹介したいがスペースの関係で省略。 各自買って確かめて下さい。

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2010年02月02日(火) 曇り、寒い
昨夜今年初の本格的な雪が降った。 庭には10センチほどの積雪、寒いし道路がグショグショで外出する気にならなかった。 今日は一日中確定申告の書類作りで潰れた。

Louise Gibbs(ルイス・ギブス) ”INVITATION” 33Jazz 33JAZZ040 CD /2.5/
1曲目<Invitation>は曲調を理解した素晴しい出来だ。 ピアノのLynne Arrialeの感情豊かなサポートも頼もしい。 しかし、明るい唄い方が出来ないこと、また時々音程が不安定となる点が頂けない。 現時点ではパスします。
Arrigo Cappelletti(アルリゴ・カッペッレッティ) ”Trio In New York” Music Center BA086CD CD /3.0/
ジャケの雰囲気から軟弱な流行のピアノ・トリオを想像したが違っていた。 Disk Unionの紹介では、「バール・フィリップスやスティーブ・スワロウとの共演でも知られるイタリアの鬼才ピアニスト」とある。 芯のあるピアノを聴かせ、キース・ジャレット+菊池雅章を直感させる。 しかし、確たる個性に乏しく、平均レベルで終わっている。

Marc Ducret(マルク・デュクレ) ”l'ombra di verdi” Screwu 70010 CD /3.5/
Marcのリーダ・アルバム、遅ればせながら初入手だ。 ゆったりした過激演奏でスタートする。 素晴しい演奏を聴くと眠くなるという話があり、これは真実、眠くなってきた。 決して悪くはないが、ミドル・テンポの曲が続き、マルクはこんなものではないと思わせる。 そうだ、ギター・トリオなので横から火を放つ奴がいないのだ。 5曲目<ta rot>に入って突如ドカンと出た。 これは凄い、眠気から寒気に変わった。 素晴しい演奏を聴くと、寒気がする話は聞いたことない。 電気炬燵が壊れインターネットで注文したがまだ来ない。 風邪は治った筈だ。 皆さん、マルク・デュクレ買いです!

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2010年01月29日(金) 晴れ、昨日とはうって変わって寒かった、春よ来い!
近年SJ誌もジャズ批評も購入しておらず、最近のジャズ動向が分らなくなってきた。 その分、古いLPレコードに手が出てしまい、CD購入が減ってしまっている。 今回もLP3枚。

Morgana King(モーガナ・キング) ”with a taste of honey” Mainstream 56015 LP /2.5/
感情移入の激しいボーカルは性に合わない。 バックはストリング・オーケストラでメンバを詳細に見ると、Phil Woods、Clark Terry、Mundell Lowe、Hank Jones/Dave Mckenna、Milt Hinton、Mel Lewisなど錚々たるメンバが付き合っている。 しかし、内容が気に入らないとコメントも出てきません。
Charlie Byrd(チャーリー・バード) ”Travellin' Man” Columbia CL2435 LP /3.5/
Columbiaに移籍後は全滅かと思っていましたが、このレコードはかなり高いレベルを保っています。 昔からやっていたワシントンのクラブShowboatでのライブ演奏の為だろうか。 このクラブのオーナーPete Rambrosがライナーを書いており、これによると1957年に2週間の契約で始めたが、このレコーディングが行われた1965年には年30-36回行っていたそうで、好評だったみたいです。 このレコードはトリオでの演奏ですが、やはりベースとドラムのレベルが落ちている分、Offbeat時代に敵いません。

Terry Gibbs(テリー・ギブス) ”Vibes on Velvet” EmArcy MG-36064 LP /3.5/
EmArcyのオリジナル盤だが、このレーベルは他のレーベルに比べてジャケット、盤とも劣化が激しい。 盤は削れて白く粉が浮き上がりチリチリ感が気になる。 (水洗いの結果、相当に改善) でも800円、我慢我慢。 そういえばEnjaの白っぽいジャケットの黄ばみも著しかった。 肝心の内容、タイトル通りに優しいバイブと気の休まるアレンジ(Marnny Albamが担当)のジャズです。 バックのメンバは知らない人ばかりですが、唯一知っているHal McKusickがテナー、アルト、ソプラノでリードを執っているらしいのですが、Halらしさは聴こえてきません。 でも狙い通りにリラックスできるジャズです。

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2010年01月26日(火) 晴れ
運転免許の更新時期が近づきましたので、お知らせします。 ゴールド免許の特典は少なく、手数料3,250円は変わらない。 安くしろ!と叫びたい。

山下 洋輔 ”Frozen Days” クラウン・レコード JAW-1001 LP /3.5/
この数年、めっきり聴く機会が減ってしまったが、若い頃慣れた耳は容易に受け入れてくれた。 天然のセシル・テーラーに対して計算された山下洋輔。 今も昔も天然好きだが、このトリオもなかなか良い。 森山医師の和太鼓とミジンコ坂田の痙攣、そこに海水パンツ姿のソロフ山下が覆い被さる。 これでもかと、...何が言いたいのか、坂田が乗り移った。
Phil Broadhurst(フィル・ブロードハースト) ”FABRIC” Ode Record ODE1278 CD /3.5/
ニュージーランド出身のピアニストといえば、アラン・ブロードベントが有名ですが、このフィル・ブロードハーストもスマートで気合の入ったピアノを弾く推薦に値するピアニストです。 余談ですが、曲名記載がSIDE ONE、SIDE TWOに分かれているのはどうしたことか。 LPは見たこと無いが、1987年リリースなのでCD/LP同時発売と思われ、LPのものをそのままCDに流用した様だ。

Alvin Queen & Junior Mance(アルビン・クイーンとジュニア・マンス) ”Watch What Happens” DIZVOX CDX-48702 CD /3.0/
このCD、家に帰ってからレコードとのダブりだと気付く。 レコードは<glidin' and stridin'>Nilvaだ。 ジャケット・デザインも全く異なるしタイトルも違う。 レコードが5曲なのに対してこのCDは9曲も入っているが、レコード党の自分としてはLPをキープすることにしよう。 アルビン・クイーンの跳ね滑るドラムの上に乗って滑空するジュニア・マンスのピアノ、楽しい<Funky Carnival>で幕を開ける。 だが、ダーーーって低音から高音に向けた鍵盤を滑らす奏法の多様は安物の感じがするし、アルビン・クイーンの軽いドラムの良さが理解できない。

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2010年01月21日(木) 曇り、妙に暖かい、夕方から一気に寒くなるそうだが
今年になって冠婚葬祭が続いた。 まだ1月だというのに、姪の結婚式、それに親戚の葬儀が3回も。 2つの疑問が残った。 キリスト教の結婚式の神父は、式場専属の式専門神父? 火葬後のお骨の説明(これが喉仏の部分だとか...)は何を意味するの?

Bevan Manson(ビーバン・マンソン) ”Mystic Mainstream” A-Records AL 73169 CD /2.5/
ただただ奇麗に聴こえるピアノ。 心に残らないピアノ。 この数年の業界の仕掛けに乗ったピアノ・トリオ・ブーム、このようなCDが大量に作り出され、数ヶ月も経たない間に消えて行く。 それだけ。
Lorez Alexandria(ロレツ・アレキサンドリア) ”A Woman Knows” Discovery DS-800 LP /3.0/
アップ・テンポなA面2曲は、バックの7人(ピアノ・トリオにリード、ギター、バイブ、そしてコンガ)が中途半端な編成で煩い。 特にコンガのポンチョ・サンチェスの乗りと合わない。 一方スロー・テンポで迫る<Something Cool>、<A Woman Knows>、<Trouble Is A Man>はしっとりしたロレツのボーカルが冴え、聴き応えがある。 両面の最後にある1分ほどのロレツによる曲とメンバの紹介<Artist's Spoken Autograph>は余分だ。
栗田 八郎 ”Sky To Sing To Me” Offbeat ORLP-1006 LP /4.0/
珍しいレコードが手に入った。 Offbeat Recordsは、1970年代に12枚ほどをリリースして消えたマイナー・レーベルの1つだが、本レコードのようなメイン・ストリーム物からフリーまで良い物は良いの方針で貴重な録音を残した。 ところでこのレコード、森本洋子(p)、栗田八郎(b)、野口みちお(dr)というトリオ、トリオとしてのバランスが素晴しい。 まずピアノ、穐吉敏子に始まる日本人ピアニストは昔から世界基準、森本も女性とは思えない力強いタッチでプレイしている。 リーダでベース栗田(八郎という名前は時代を感じさせる)は、ぶっとい音を一音一音刻み、ソロではガンガン前に出る立派な演奏だ。 そしてこの2人を支える野口のドラムがシャープにトリオを引き締めている。 Offbeatの録音の素晴しさが演奏の素晴しさを十二分に捉え、このレコードの価値をより高めている。

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2010年1月15日(金) 晴れ、今日も寒い
新車プリウスに乗って約1ヶ月が過ぎた。 HV車を意識してか5キロ毎と全走行の平均燃費が表示される。 このようなメータがあると、如何に速くではなく、如何に高い燃費で走るかを意識する。 因みに現時点で、リッタ当り18キロメータと表示されている。

Von Freeman & Ed Peterson(ボン・フリーマン&エド・ピーターソン) ”VON&ED” delmark DE-508 CD /3.5/
リズム・セクションの安定感が抜群。 Willie Pickens(p)、Brian Sandstrom(b)、Robert Shy(dr)という陣容でピアノ以外は名前も聞いたことないが、ベースとドラムのリズム・キーピング力は相当なものがある。 アメリカ広しだ。 ボンのテナーを銜える力に若干緩みを感じさせるが、エドのがっちりしたテナーとのコンビでバランスを取っている。 選曲もスタンダード・オンリーで聴き易いアルバムに仕上がっている。 推薦します。
Sophie Milman(ソフィー・ミルマン) ”take love easy” Linus KOC-CD-5115 CD /3.0/
これは彼女の4枚目のアルバム。 世の中が騒がしいので初めて購入してみました。 ハスキーがかった深みのある声質と音程の確かさは大したものだ。 この若さでこの歌いっぷり、10年、20年後にどんな歌手になっているか興味津々。 現時点のこのCD、出だしは良かったのですが、1枚通して聴くとだれる。 今一層の努力が必要。
Art Pepper & Zoot Sims(アート・ペッパー&ズート・シムズ) ”ART & ZOOT” No Number LP /4.0/
このレコードは売り物ではなく、ファン・クラブのメンバーだけに配られた珍品、ジャケなしです。(Pabloから再発されていますが) ラッキーにも下北沢のDISK UNIONで2,100円でゲット、まだ早いが今年のベスト3に入るかもしれない。 1981年、カリフォルニア大学でのライブ演奏で、メンバーがまた凄い。 A面がアート・ペッパー・カルテットとズート・シムズ・カルテットが1曲ずつ、B面はアート&ズート・オールスターズとなっている。 録音も良く素晴しい内容、新年早々よい買い物をしました。

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2010年01月10日(日) 晴れ、乾燥して朝起きると喉がいたい 
新年早々DESK UNIYONでレコードを売却したが、価格下落の激しさにビックリ! David Murrayの<People's Choice>が10円、キャンペーン価格10%アップで11円だ。 誰も買わないのだろうな... こんな日に限って売却代金の再投資は失敗するのだ。 一勝二敗一引分け。

Christy Mauro(クリスティ・マウロ) ”Torch Songs” Morpheus Music CD-1709Z CD /2.5/
タイトル通りトーチ・ソングで12曲を押し通している。 それにしては声が素直で爽やか過ぎる。 愛することでの苦しみを味わった経験がないのではと思ってしまうのだ。
”Jazz Quintet -60'” Metronome MCD 15124 CD /3.5/
なかなか良い。 翳りを湛えたアラン・ボッチンスキーのトランペット、淡々とリズムを創るN-H-O-Pのベース、そしてロマンチック&スインギーにアクセントを付けるベント・アクセンのピアノ、更に男テナーのニルス・ハサムと安心ドラムのヤルネ・ロストボルド?が加わったクインテット。 アメリカ産とは趣きを異にした1962年という良き時代を感じさせるジャズだ。 ジャケットも素晴しい。
Lou Donaldson with Red Garland Trio(ルー・ドナルドソン&レッド・ガーランド) ”Fine and Dandy” LOB LDC 1022 LP /3.0/
1980年の日本公演、初めての競演だそうだが、その理由が録音されている。 ファンキーなルーに対してラウンジ的なレッド、全然あっていない。 ルーがいつも以上にガンガン突っ込むとレッドは売られた喧嘩を倍返しにしてピアノをガンガン叩きまくる。 こんなレッド・ガーランドは聴いたことない。 去年のTOKYO JAZZにルーが来ていたが、バックはギターにオルガン、やっぱりルーを聴くにはこれでなくっちゃダメ。 安部克自さんのジャケット写真、人柄が写っているのは流石ですね! 録音は凝りすぎて良くない。
Artie Kane(アルティ・ケイン?) ”plays Organ!” RCA LSP-4595 LP /2.5/
オルガン・トリオ、ベースにレイ・ブラウン、ドラムにシェリー・マン、そしてヘンリー・マンシーニ・プレゼンツで購入を決めた。 オルガンのArtieは、6度も結婚したらしい。 肝心の演奏はちょっと五月蝿い大衆ミュージックといったところ。


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2010年01月06日(水) 晴れ、寒い
新しい年が始まった。 毎年元旦零時に家から5分の所にある廣園寺(臨済宗南禅寺派の禅寺)に初詣に行っているが、今年は例年の8割程度の人しか詣でていなかった。 何でだろう? お願いすることは沢山ありそうなのに!

Pheeroan akLaff(フェローン・アクラフ) ”Global Mantras” ModernMaster MM001 CD /4.0/
偉大なドラマーSteve McCallの後釜としてAirのドラマーに抜擢されたのがこのフェローンだった。 New Airでのスティーブに引けを取らない演奏で脳裏に焼きついたドラマーです。 ところでこのCDは面白い。 <沖縄の子供たち>とか<新幹線光特急>などの日本をイメージした曲が入っている。 これらの曲に限らず、フェローンのいろいろな経験が曲となって演奏されている。 多くのサイドマンが加わっているが、中でもOliver Lake(as)、Joshua Roseman(tb)、Scott Robinsion(ts)が良い。 切れのあるフェローンのドラムは当然立派。
Andy Scherrer(アンディ・シェラー) ”Remember Mal Waldron” TCB 24202 CD /3.5/
Mal Waldronの作品が6曲(全10曲中)取上げられ、作品を通じてマルの作曲家としての才能をアピールし、2002年に亡くなった故人を偲んだ作品となっています。 リーダのAndyの安定したテナーも良いのですが、ピアノのWilliam Evansの深みのある演奏が心に染みます。 マルと云えば、昔ジャズ喫茶で”Left Alone”が初心者向けに時々ターンテーブルに乗ったが、B面をリクエストする人は皆無だった。

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