お勧めギタリスト名盤

お勧め&名盤CD : ジャズ・ギター

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”trioart”
Arabesque AJ0135
メンバ:
Jack Wilkins(gu), Steven LaSpina(b), Jeff Hirshfield(dr), Marc Puricelli(p)
録音:
Mar. 24,25 1997
曲目:
How Deep Is The Ocean, When Sunny Gets Blue, Very Early, Why Did I Choose You, For Baden, Prelude To A Kiss, Emily, TrioArt
Jack Wilkins(ジャック・ウィルキンス)は、1970年代から活躍しているベテラン正統派ギタリストの一人です。 1stアルバムは1973年発表の<Windows>(Mainstream)なのですが、知る人ぞ知るの存在です。 この<Windows>は時々中古レコード屋で見かけますが、他のリーダ・アルバムを知ってるかと問われても頭に浮かびません。 そこでJackの公式ホームページを調べると、10数枚のリーダ・アルバムを出していますが、どれも見たことない。 ホームページで各アルバムの一曲づつを聴くと、時代と供にマイルドになっていますがどれも素晴らしい演奏ばかりでした。 何でこの人、メジャーに成れないの?
理由はリーダ・アルバムが少ない、出しているレーベルのほとんどが超マイナーである、本人が教育にも熱心で教本を出したり大学で教えていたりで演奏活動一辺倒ではない、等々が考えられます。

このCDの内容ですが、他のリーダ・アルバムに比べ、大変静かな演奏となっています。 選曲が抜群に良く、玄人好みで渋く聴き易い統一感のある内容です。

ハイライトは、<Prelude To A Kiss>と<TrioArt>の2曲。 前者はソロ演奏で、テクニックを駆使してクラシック・ギターを思わせる。 後者の<TrioArt>はミディアム・アップ・テンポの曲で、他の曲とは違った一面を見せ、乗りが良いところを見せています。

 ”ENCOUNTER”
No Format
メンバ:
Misja Fitzgerald Michel(gu), Ravi Coltrane(ts), Drew Gress(b), Jochen Rueckert(dr)
録音:
Feb. 24, 25 2005
曲目:
Chopin, What For?, Boundless, Mirage, Another World, Lonely Woman, Think Before You Think, Countdown, The Gathering, UMBO, Central Park West
 
このCD、2009年9月14日購入のページで簡単に紹介しましたが、ここで再度掘り下げて紹介します。
Misja Fitzgerald Michel(ミシャ・フィッツジェラルド・ミシェル)に関してはほとんど紹介されていないと思いますので、簡単に紹介します。

【No Formatより】
1973年フランス生まれのギタリストで、最初はパリにある《François Jeanneau at the National Music Conservatory》のジャズ・クラスで学び、引き続きニューヨークの《New School》 で学んだ。 ここでは、Jim Hall、Billy Harper、Kenny Werner等が先生だった。 この頃からRavi Coltraneやニューヨーク・ジャズ・シーンにおける若手Gary Thomas、Chris Potter、Mark Turnerなどと研鑽を積んだ。 リーダ・アルバムは以下の通りである。
1st = “Live at La Villa” w/Scott Colley, Tony Rabeson(1998)
2nd = “On the Edge” w/Drew Gress, Nasheet Waits, Ravi Coltrane(2001)
3rd = “Expectations” w/Drew Gress(2004)

このCDは、4枚目のリーダ作品に当たります。 ショーケース的に、こんなことも出来るんだと意気込みを感じる作品ですが、空振りとはなっておらず、纏まりのある作品に仕上がっています。

11曲の内、ミシャ自身の作品が5曲、Ornett Caleman2曲、John Coltrane2曲、Wayne Shorter1曲、Bill Stewart1曲となっています。

まず目を引くのが<Lonely Woman>:オーネット・コールマンで、これはガット・ギターによるソロ作品となっています。 <Lonely Woman>のギター演奏では、高柳昌行の同名のTBM作品が思い付きますが、これには負けています。 ギターを掻き鳴らす演奏は、ちっとこの曲の解釈を誤っていると思えます。最大の聴き所は、<UMBO>:ウェイン・ショータ作品、アップ・テンポの曲でシングル・トーンでの演奏は正しくスリリングでPat Martinoを思わせます。 一転して<Central Park West>:ジョン・コルトレーンはスローな曲で、トリオでの息の合った演奏が聴きどころです。

余談ですが<CHOPIN>:オーネット・コールマン作品にラビ・コルトレーンが加わって演奏しています。 ちょっと変だ、コールマン風味のコルトレーンなのだ。
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