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”Live At Starbucks” TELARC CD-83502 |
メンバ: Ray Brown(b), Geoff Keezer(p), Karriem Riggins(dr) 録音: Sep. 22-23 1999 曲目: Up Three, When I Fall In Love, Brown Bossa, Our Delight, Lament, Mainstem, Love You Madly, Caravan, This House Is Empty Now/I Should Care, Lester Leaps In, Starbucks Blues |
Ray Brown(レイ・ブラウン)はピアニストを生き返らせる、というか能力を完全に引出す力を持っているのです。 嘘だと思ったら、レイが入ったピアノ・トリオをランダムに選んで聴いて欲しい。 このピアニストがこんなピアノを弾くんだと見直すこと請け合いです。 このトリオですが、レイ・ブラウンは説明の必要もないと思いますが、Geoff Keezerについて簡単に紹介すると、1970年生まれで17歳にしてジャズ・メッセンジャーズに加わり、最後のピアニストとして活躍。 また初リーダー作<Waiting In The Wings>Sunnysideを17歳でリリース。 ボーカルのバック(Jane Monheit 、Barbara Hendricks、Diana Clarle、Dee Dee Bridgewater)も多く務め、柔軟性が高いピアニストだ。 但し、癖の無いピアノが私には物足りない。 このCDの内容ですが、若手を率いるBrownがリードしており、その音頭の基でピアノとドラムが生き生きと演奏しているといった様子です。 8曲目の<caravan>では、後乗りドラムのドライブ感と弓を使ったベースによるメロディー、その上にキーザのピアノが気持良くサーフしています。 この辺りから次第に盛り上がっていく過程が聴きどころです。 |
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”BOUNCE” Black Saint 120192-2 |
メンバ: John Lindberg(b), Dave Douglas(tp), Ed Thigpen(dr), Larry Ochs(ts) 録音: Feb. 24 1997 曲目: Firewood Duet, The Terrace, Bounce, Fortune On A Sphere, Common Goal, Eleven Thrice, Off Right |
メンバーが凄いですね。 Ed Thigpenってオスカー・ピーターソンなんかとやっていたドラマーですよね。 こんな若者のフリーに加わってと思うのですが、どっこい見事に嵌っていることは流石百戦錬磨のベテランです。 John Lindberg(ジョン・リンドバーグ)はフリー一辺倒であまり紹介されていませんが、ベースの実力は相当なもので、是非知って下さい。 以下、簡単に紹介します。 1959年ミシガン生まれ、16歳でプロとなりDavid IzenzonとDave Hollandにベースを習った。 1977年にニューヨークに出てJoseph BowieやCharles Bobo ShawとHuman Arts Ensembleで一緒にやったり、<Newyork String Trio>をJames Emery(gu)、Billy Bang(vl)らと結成した。 このグループでアルバムを出すとともに、自らのリーダ・アルバムも30枚ほど出している。 ところでこのCDですが、どの曲も高いテンションを保ち素晴らしいのですが、まず1曲目の<Firewood Duet>=<薪の二重奏>って意味不明ですが、デイブ・ダグラスとのDUO、緊張感があってカッコいい! ダグラスのトランペットが切れまくっています。 3曲目の<Bounce>はフリーでは珍しく楽しいリズミカルな演奏で、ここのでウォーキング・ベースを聴くと、なかなかやるなっていう感じで、フリー嫌いの人にも凄さを理解して貰えると思います。 皆さん聴きましょう。 またここでのEdのリズミカルなドラムも聴き所です。 |
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”INTEGRITY” Jazz Focus JFCD009 |
メンバ: Leroy Vinnegar(b), Mel Brown(dr), Gray Harris(ts), Dan Faehnle(gu) 録音: May 14 1995 曲目: Blue'n Boogie, Segment, Little SunFlower, We'll Be Together Again, Everwhere Calypso, Me Ho, Blues By Five, The Theme |
内容抜群、ジャケットも格好良いのに、不思議な事に長らく安値で放置されていましたが、最近見なくなって高くなって来ました。 見掛けたら即買いです! Leroy Vinnegar(ルロイ・ビネガー)(1928-1999)は西海岸を代表するベーシストで、でしゃばることなく常にバッキングに徹した人で、リーダ・アルバムは4枚ほどしかリリースしていませんが、サイドマンとしては数え切れないほど加わっています。 そんな中でこのCDは代表作だと思います。 まず第一に云いたいことはビネガーが選んだサイドマンの実力の凄さで、テナー・サックスのゲーリー、ギターのダン、ドラムのメル、相当に上手いしセンスもあり、皆アンダーレイテッドなミュージシャンとして紹介に値する人達です。 ギターのDan Faehnleですが、正統派ギタリストでこんなに上手い人が何で紹介されないのって皆思うはずです。 2000年から3年間Diana Krallとツアーで回った以外は、オレゴンのポートランド中心で活動しており、Leroy Vinnegar、Chuck Israels、Joey DeFrancesco、Eddie Harris、Clark Terry、Zoot Sims、Jeff Hamilton等とやったことが有るそうですが、中央に出てきません。 何でだろう??? もう一人、テナーサックスのGray Harris、白人とは思えないファンキーな演奏をする人で是非紹介したいのですが情報が皆無です。(同姓同名で<Here For You>290recordというCDが出ていますが、これは違う人です) 唯一ライナー・ノートにある《ガーナ人のObo Addyというマスター・ドラマーが率いるKukruuduというグループのメンバー》しか情報がありません。 ジャズの世界ではあまり活躍の場を持っていないのかも知れません。 勿体無い逸材です。 このCDの内容ですが、取上げている曲もパーカー、ロリンズ、マイルス、フレディー・ハバード、ホースなどで、クロージングの曲はマイルスの<The Thema>いいですね~ 各自買って聴いて下さい。 絶対に後悔はさせません。 |
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