購入金額ポリシーその8

初心者向けジャズ入門拒否 悶絶盤

数多くのサイトに、《超初心者向けジャズ・レコードの紹介》、《入門編レコード》などが掲載されていますが、それについてはお任せするとして、これを聴かせれば絶対ジャズには入門出来なくなってしまうレコードを紹介します。 しかし、ここで紹介するレコードはジャズの世界に入ると、一度は出くわす名盤(迷盤)なのです。

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”College Tour”
ESP 1055


★★★
メンバ:
Patty Waters(vo),
Giuseppi Logan (fl), Dave Burrell (p), Burton Greene(p), Ran Blake (p), Perry Lind (b), Steve Tintweiss (b), Scobe Stroman (dr), Shelly Rustein (dr)
録音:
Apr. 1966
曲目:
Song Of Clifford, Hush Little Baby With Ba Ha Bad, Wild Is The Wind, Prayer, It Never Entered My Mind, Song Of Life With Hush Little Baby, Song Of The One (I Love) Or Love, My Love
まず最初にPatty Waters(パティ・ウォーターズ)のボーカルでぶちかます。 この恐ろしいボーカルを聴いて8割以上の奴は遠退くに違いない。
1966年にESPレーベルに録音された問題作です。 ウェブ上には、ボーカルの革命児と紹介されています。

Wikipediaを読んで初めて知りましたが、アルバート・アイラーがESPのオーナーに紹介したことでレコーディングに繋がったそうです。 2004年に新録があるそうで、怖いもの見たさで是非聴いてみたいものです。 因みにこのレコード、私も放出してしまい手元にありません。

”The Art Tatum Solo Masterpieces

Pablo

★★★
メンバ:
Art Tatum(p)
パティーを聴かせて生き残った輩には、Art Tatum(アート・テイタム)の13枚組のソロを延々と聞かせる。 そしてジャズを聴くには体力が必要だと言い聞かせ、LP13枚組の重さを実感してもらうために持たせたままで聴かせる。 それでも脱落しない奴には、更にKeith Jarrettのサンベア・コンサートLP10枚組を聴かせる。

このボックスが出た時には13枚組にビックリしました。 内容は全てソロで、1953年〜1955年に録音された全121曲。 内容の良し悪しに係わらずこれを聞き通すのは辛いですよね。 昔中古で5,000円程度で見掛けましたが、購入に躊躇しそれっきりです。
 
”The Giuseppi Logan Quartet”
ESP 1007

★★★★
メンバ:
Giuseppi Logan (as,ts,fl,etc.), Don Pullen (p), Eddie Gomez (b), Milford Graves (dr)
録音:
Nov. 11 1964
曲目:
Tabla Suite, Dance of Satan, Dialogue, Taneous, Bleecker Partita
次はジャケットの異様さで脅す作戦。 Giuseppi Logan(ジュセッピ・ローガン)のこれ、不気味で、ちょっと恐ろしい。 これでダメなら、Jazz Erotia(Richie Kamuca)(これ名盤で全然エロティックではないですが)でセクハラ攻撃。
内容はフリー・ジャズそのもので、現在でも古臭くなっておらず素晴らしい内容です。 当時のESP(充実したページです)は、新星爆発を思わせる熱気が充満しており、フリー・ジャズの総本山として今後も聴き継がれること間違いなし。

”Listen To The Hank De Mano Quartet”
Freeway Jazz Records FLP1


★★★
メンバ:
Hank DeMano(tp), Don Friedman(p), Monty Budwig (b), Gary Frommer(dr)
録音:
Spring 1956
曲目:
What A difference The Day Makes, You Go To My Head, I'm Beginning To See The Light, Lover Man, That Old feeling, These Foolish Things, Love Me Or Leave Me, Stella By Starlight, What's New, Down Friedman Way, Lullaby Of The Leaves
これが入門盤だと思い込ませ周囲のジャズ中上級者に知ったかぶりして話し、無視されることで自信を失くさせる。

Hank DeMano(ハンク・ディマーノ)というトランペッターの認知度は大変低いと思いますが、けっこう行けてます。 柔らかいトーンは心地良いものがあります。 LAで習ったとあるし、1933年生まれ(Pepperより8歳年下)、何でウエスト・コースト・ジャズ全盛期に乗り遅れたのか?無名のままで消えてしまった一人です。 再評価が望まれます。


”アドリブ”
VICTOR SJX 20174

メンバ:
石黒ケイ(vo), Art Pepper(as), 鈴木宏昌(key), 松木恒秀(g), 岡沢章(el-b), 村上秀一 (ds)
録音:
1980
曲目:
暗闇のラブソング,今晩おひま(アートが演奏している曲のみ)
ジャズの大名盤だと説明し惑わせる。 更にこれがアート・ペッパーの代表作だと。

CDで再発されているそうだ。 誰が買うのか!
ペッパーは復活後5年ほど経過し、ContemporaryやGalaxyに順調に録音、79年には初来日している。 こんなに順調に仕事を再開したのに、何でこのようなレコーディングに付き合ったのか不思議だ。 日本はこういうものだと騙された? 譜面を渡された時の顔が見たい。 「今晩おひま」っていうタイトル、ちゃんとアートに訳して伝えたのだろうか?

このレコードも買って直ぐに売ってしまった一枚です。
 Derek Baily   云うことなし、今のところ私も逃げる。 

くだらないページでごめんなさい。

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