私的名盤レコード紹介 : ピアノ

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Lost In The Wood
Stanyan SR10004
 
メンバ:
Ellis Larkins(p), Al McKibbon(b), Panama Francis(dr), & String Orchestra
録音:
Unknown
曲目:
A Man Alone, Boatride, I Don't Want To Know, Listen To The Warm, Somerset, Up, Some Trust In Chariots, Love's Been Good To Me, Something Beyond, Memories, Lost In The Wood, Natalie, Cycles, I'll Catch The Sun
 
Ellis Larkins(エリス・ラーキン)、消え入りそうなピアノ、この人のレコードを聴く時はボリュームを上げることにしています。 一聴カクテル・ピアノとして見過ごされそうですが、単なるBGMではなく、これぞエレガント・ジャズなのです。 上品で、優雅で、出しゃばらず、優しく、そして包み込むような暖かさを持ったピアノです。 ジャズ・ピアニストには様々なスタイルを持った人がいますが、この人に似たピアニストは皆無と言って良いでしょう。

1950年代からの活動は、自らは影に隠れ、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラ、クリス・コナーなどのスター達をサポートし絶大な信頼を獲得していたピアニストです。 Storyville、Decca、Concordなどに10枚程度のリーダ・アルバムを残しました。

ところでこのレコードですが、裸で森に入って行く男のかなり貧相な部類のジャケットですが、内容はエリス・ラーキンそのもので素晴しいのです。 『小さなバーで静かにピアノを弾く黒人、誰も聴いていないようだが、中年男が一人グラズを片手に耳を傾けている』、そんな表現がピッタリな人です。

2002年、惜しくも79歳で鬼籍に入った。

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In High Profile
Bee Hive BH 7016
  
メンバ:
Dick Katz(p), Frank Wess(ts,fl), Jimmy
Knepper(tb), Marc Johnson(b), Al
Harewood(dr)
録音:
May. 7&8 1984
曲目:
Laverne Walk, Crazy She Calls Me, A Few
Bars For Basie, But Not For Me, Cousin
Mary, Friday The 13th, Lament, No Matter
What
Dick Katz(ディック・カッツ)はRichard Wyansと並んで玄人好みのピアニストだ。 表立って目立つことは少ないが、このピアノ誰だろうとジャケットを裏返すと名前が現れる。

Dickのピアノ・スタイルからは想像し難いが、兄の影響でファッツ・ウォーラやテディ・ウィルソンに憧れてピアノを始めたそうだ。 1950年代初期から活動を始め、カフェ・ボヘミアのハウス・ピアニストとなりJ.J. Johnson and Kai Winding.で演奏したり、Oscar PettifordとKenny Clarkeの3人でトリオを組んで活動した。

1966年には、オーリン・キープニュースとMilestoneレーベルをの共同設立した。 オーリンとは子供が同じ学校に通っていたことで知り合い設立に誘われ、義理の兄弟から10,000ドル借りて始めたそうだ。

ディック・カッツのアルバムは少ないが、本アルバムの他には以下を推薦します。

リーダ・アルバム:
”The Line Forms Here”(Reservoir) →これ名盤です。
サイドマン参加アルバム:
“The Feeling Is Mutual”(Milestone) ヘレン・メリル
”The Jazz Prophets”(ABC) ケニー・ドーハム

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