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”Stormy Monday”
Fantasy F-9558
 
メンバ:
Kenny Burrell(gu), Richard Wyands(p), John Heard(b), Lennie McBrowne(dr)/Richie Goldberg(dr)
録音:
1974 June 18-20
曲目:
Stormy Monday Blues, Azure Te(Paris Blues), One For My Baby, The Masquerade Is Over, Why Did I Choose You?, I Got It Bad
Kenny Burrell(ケニー・バレル)は説明の必要が全くないジャズ・ギターの巨匠だ。 真面目で、冷静で、淡々と日々を積み重ねた、そんなイメージのギタリストです。 一番近いフィーリングを持ったギタリストはGrant Greenだと思うのですが、どうでしょうか?

Burrellは2つのスタイルを持っている。 1つはBlueNoteに録音された張切った作品、もう1つは名盤”A Night At The Vanguard”に代表される静寂さを前面に押し出した作品だ。

”Stormy Monday”は後者に属するアルバムで、取上げる人は少ないのですがブルージーで静寂感がヒシヒシと伝わって来る傑作です。 ”A Night At The Vanguard”がトリオ編成であるのに対して、こちらはピアノが加わったカルテット編成、でもピアニストがRichard Wyandsとくれば問題ないことは察しがつくでしょう。

アルバム・タイトルになっている”Stormy Monday Blues”は、「辛く苦しい日々が続き、先が見えず祈るしかない生活が続く...」そんな歌詞で1942年にビリー・エクスタインが唄いヒットした名曲です。(アール・ハインズの作曲で、Tボーン・ウォーカーの同名曲とは異なります)

  They call it Stormy Monday
  But Tuesday's just as bad.
  They call it Stormy Monday
  But Tuesday's just as bad.
  Lord, and Wednesday's worse
  And Thursday's all so bad.
  .....

このレコードは不思議な感じのジャケットのためか人気がないようですが、BurrellとWyandsの掛合いが抜群の名演、皆さん聴きましょう!
   
     
 
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