Vol.2 |
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Title, Label | Member, Tune | Comment | |
”In The Beginning” Muse 5298 ★★★★ |
メンバ: Woody Shaw(tp), Joe Henderson(ts), Larry Young(p), Ron Carter(b), Joe Chambers(dr) 録音: Dec. 1965 曲目: Cassandranite, Obsequious, Baloo Baloo, Three Muses, Tetragon |
Woody Shaw(ウディ・ショウ)はMUSEレーベルの顔の一人で、どのレコードも高水準の内容となっていますが、ここでは<In The Beginning>を取上げることにします。 Woody Shawの1stレコーディングは1963年に録音されたEric Dolphyのリーダ・アルバム<Iron Man>Douglasです。 この時は評論家に似非Freddie Hubberdと酷評されたそうですが、B面1曲目<Burning Spear>でのソロを聴くと確かにFreddieの影響が見え隠れしています。 このレコード<In The Beginning>は、1965年当時のテープが掘り起こされ1983年になってリリースされた後出し盤です。 BlueNote周辺で活動していたWoody Shawがレコーディング契約を実現したいが為にグループを編成してスタジオに入ったもので、BlueNoteの匂いがプンプンするMUSE盤なのです。 (レコーディング・エンジニアは分りませんが、メンバーをみるとBLP4234(空番号)としてリリースされていても違和感は全くありません) BlueNoteからのリーダ作デビューが叶わなかったWoody Shawは、1970年になってやっとContemporaryレコードから<Blackstone Legacy>で鮮烈なデビューを飾ることになります。 しかし、レーベル色が合わなかった(私の独断)ため、同レーベルにもう1枚録音を残した後にMuseに移り、1974年に<The Moontrane>をリリースし、1978年にColumbiaとサインを交わすまでの間に9枚ものリーダ・アルバムをMuseに残しました。 余談:<Blackstone Legacy>は、Gary Bartz、Bennie Maupin、George Cable、Ron Carterなど凄いメンバが揃っており、印象深いレコードの1枚です。 ジャズ初心者時代に、Gary Bartzの<Harlem Bush Music>とともに代々木ナルでよく聴いた想い出の盤です。 |
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”Love And Understanding” Muse 5028 ★★★★ |
メンバ: Jimmy Heath(ts,fl), Curtis Fuller(tb), Bernard Fennell(cello), Stanley Cowell(p), Bob Cranshaw(b), Billy Higgins(dr) 録音: Jun. 11 1973 曲目: One For Juan, In A Centimantal Mood, Hands Up! Feet Down!, Far Away Lands, Smilin' Billy, Gemini |
1940年代から活動を開始したJimmy Heath(ジミー・ヒース)は沢山の録音を残しているが、地味で渋めのスタイルの為か興味の対象となっていなかった。 最近になって深く聴いてみると、控えめのJimmyがやっと素敵に聴こえ始めた。(30年もの間、理解できなかった自分がダメなのか) このレコードのハイライトは何と云っても一曲目<One For Juan>、Jimmy HeathがVilla Lobos(20世紀を代表するブラジルのクラシック作曲家)にインスパイアされ作ったミドル・テンポの曲で、70年代を思い起させる楽曲だ。 ちょっと東洋を感じさせるBernard FernellのCelloのソロで始まり、続くJimmy Heathの中央突破のテナーがなかなか心地良い。 二曲目<In A Sentimental Mood>では、Jimmy Heathのフルートがフューチャーされえており、優しくしっとりした音色が非常に魅力的に響く。 コーティング・ジャケットは、それだけで神々しく見えて愛着が沸く。 内容が良ければ尚更である。 このレコードは、この2つの条件に合致し、Jimmy Heathの代表作の1枚に挙げたい。 Jimmy HeathのMuseリーダ作はこの1枚だが、Cobblestoneから <The Gap Sealer>(Jimmyの子供Mtumeが参加)をリリースしており、2in1でCD化されているので聴いて下さい。 |
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”Back Street” Muse 5292 ★★★★ |
メンバ: Lou Donaldson(as), Victor Jones(dr), Jeff Fuller(b), Herman Foster(p) 録音: 1982 曲目: Be My Love, Cheer, Cheer, Now's The Time, Exactly Like You, Back Street, Confirmation |
Blue NoteやArgo/Cadet時代から今の今まで変わらぬLou Donaldson(ルー・ドナルドソン)、半世紀にも及ぶ年月を変わらぬスタイルで貫き通している人も少ないのではなかろうか。 アーシーでウォームでハッピーでファンキーでクールで... MUSEからの2枚(Timelessからの2枚も)は名盤と思うのだが世間での評価は何故か無視に近かった。(安く買えたので有り難かったが) この時期は(も)絶好調のルーを聴くことができますが、ジャケットの楽しさでこれを選んでみました。 ジャケットのイラストはChris Hallという人が描いていますが、ラズウェル細木が描いたルー・ドナルドソンを一枚欲しいな! ライナーに書かれているインタビューで、Blue Noteに残したレコードで一番は何?との問いに対して「特にない、敢えて言えばBlues Walk」と答えており、やっぱりこの人はArgo/Cadet路線が自分に合っていると思っていたのだと納得した次第です。(私もArgo/Cadetのルーの方が好きだし、Blue NoteではBlues Walkだと思っていました) 長年の盟友Herman Fosterが張り切ってガンガン弾いているのを聴くと、ルーと一緒にできることを楽しんでいるように思われる。 |
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