ベストCDボーカル名盤

お勧め&名盤CD : ジャズ・ボーカル

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Janet Seidel
 ”Little Jazz Bird”
LA Brava Music
0001
メンバ:
Janet Seidel(vo,p), David Seidel(b)&
Tr1,2,3,4-Ian Date(gu), Billy Ross(dr)
Tr5,6,8,17-Bobby Gebert(p), Billy Ross(dr)
Tr9,10,11,12,16-Tom Baker(ts,ss), John Morrison(dr)
録音:
Apr. & Spt. 1990 , Mar. & June 1992
曲目:
September In The Rain, 42nd Street, Embraceable You, Skylark, Willow Weep For Me, Slow Hot Wind, My Ship, Cheek To Cheek, Them There Eyes, Like Someone In Love, Lush Life, I'm Old Fashioned, Sooner Or Later, That Old Black Magic, In The Wee Small Hours Of The Morning, Come Back To Me, Little Jazz Bird
Janet Seidel(ジャネット・サイデル)は、皆が言う通りオーストラリアが生んだ最高のジャズ、キャバレー、いやラウンジ・シンガーです。 1970年代に南オーストラリアのアデレイドで高校・大学生活を送り歌い始めたとあり50歳台独身か、それ以上のことは分かりません。いつもベース担当の兄、Davidと一緒に演奏しています。

声量があるわけでもないし、音域が広いわけでもありません。 清らかで、ほんわり温かい歌声が聴く者をリラックスさせ、全身を包み込んでくれる心地良さがあります。 努力の成果ではなく持って生まれた才能、羨ましい限りです。

全てのアルバムが素晴らしいので、どれを選んでも良いのですが、ここでは1stアルバムを紹介します。 ピアノも上手いので、じっくり聞いて下さい。 
Katarzyna Stepiniowska
 ”Vocal Project”
NotTwo Records
MW 733-2
メンバ:
Katarzyna Stepiniowska(vo), Tadeusz Lesniak(#1-8/arr,kb), Leszek Szczerba(ss,ts), Janusz Grzywacz(#9/arr,kb)
録音:
2001
曲目:
Birdland, This Masquerade, How High The Moon, Peel Me A Grape, Spain, I Miss You, The Dry Cleaner From Des Moines, My Funny Valentine, Room 210
マントラの<BirdLand>、この始まりで全てが決まってしまうアレンジが凄い。(本家のコピー臭い所もありますが) 聴かせるボーカル・アルバムは一般的にバックも頑張っているのですが、このアルバムはバックのアレンジ6.5、ボーカル3.5といったところでしょうか。 兎に角、バックが良いのです。 ボーカルは表現が難しいのですが、映画ターミネーターでサラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトンのようなという表現がぴったりかも。

ポーランド系だと思いますが、ライナーも有りませんし、Web検索でも全く引っ掛かからないので詳細不明です。 レーベルNotTwo.comのCD一覧でも何故かこれ(MW 733-2)が抜けています。 どうしたことか!
Lauren Koval
 ”No Complaints, No Regrets”
No Number
メンバ:
Lauren Koval(vo), Page Cavanaugh(p,vo), Phil Mallory(b), Jason Lingle(dr)
録音:
2006
曲目:
Come Rain Or Come Shine, Taking A Chance On Love, Here's To life, They Can't Take That Away From Me, Happiness Is A Thing Called Joe, All I Do Is Dream Of You, When Octover Goes, Gee Baby Ain't Good To You, Embraceable, More Than You Know, It might As Well Be Spring, Cheek To Cheek
このCDはLauren Koval(ローレン・コバル)のデビュー・アルバムで、ベーシストPhil Malloryを介して伝説のピアニストPage Cavanaughと出会ったことでレコーディングの話が始まったとあります。 Page Cavanaughが大好きな孫とのセッションを楽しんでいるような雰囲気で、聴く者にその温もりが伝わり、幸せな気持ちにさせてくれます。

Lauranの声は若干ハスキーがかった声でストレートな歌い方が気持ち良くさせます。

Page Cavanaughは2008年11月に86歳で亡くなっていますが、古くはMGMなどにレコーディングを残し、シナトラのラジオショーで活躍していたそうです。

 <All I Do Is Dream Of You>では二人のデュエットが聴かれ、Pageのウォーム・ボイスも合わせて楽しむことができます。

最後に、Lauren Kovalは本物です。
Kitty Margolis
 ”...Live At The Jazz Workshop In San Francisco”
MAD-KAT records
MKCD 1001
メンバ:
Kitty Margolis(vo), Al Plank(p), Scott Steed(b), Vince Lateano(dr)
録音:
June 22 1988
曲目:
I Concentrate On You, Sophisticated Lady, All Blues, With A Song In My Heart, Nice Work If You Can Get It, Every Time We Say Goodby, All The Things You Are, Too Marvelous For Words
これはLPも発売されているので選択基準からは外れますが、同時発売なので例外とさせて頂きます。(LPは高価ですが、このCDは何故か中古市場では安い、ジャケットが秀逸なのでLPが欲しいのですが、下北沢のDESK UNIYONで1万円、手が出ませんでした)

このMAD‐KATというレーベル、Kitty Margolis(キティ・マーゴリス)とMaderin Eastman(vo)の2人で立ち上げたレーベルで、2人のアルバムだけを出しています。 Maderinも良いのですが私はKittyを押します。

1955年生まれでベテランの域に達している人で、どうでも良い話ですがチャップリンの相手役のような顔立ちです。 スローな曲もアップテンポな曲も大変上手く、最近の白人女性ボーカルとは違い、Betty Carter或はSalah Vaughanを軽くしたような雰囲気で、それが余計に新鮮に聞こえます。 数枚のCDを出していますが、この1stアルバムがベストと思います。 
Roberta Gambarini
 ”Easy To love”
55 records
FNCJ-5511
メンバ:
Roberta Gambarini(vo), Tamir Hendelman(p), Gerald Clayton(p), John Clayton(b), Chuck Berghofer(b), Willie Jones III(dr), Joe La Barbera(dr), James Moody(ts)
録音:
June 18,19 2004
曲目:
Easy To Love, Only Trust You Heart, Lover Man, On The Sunny Side Of The Street, Porgy, I's Your Woman Now/Loves You, Porgy, Lover Come Back To Me, The Two Lonely People, Centerpiece, Guess I'll Hang My Tears Out To Dry, No More Blues, Smoke Gets In Your Eyes/All The Things You Are, Too Late Now, Multi-Colored Blue, Monk's Prayer/Looking Back
Roberta Gambarini(ロベルタ・ガンバリーニ)、兎に角上手い、凄い、カッコいい。 アカペラで始まり、続いてベースとドラムが入って来るオープニング曲<Easy To Live>で、最初から聴衆を圧倒する声量と安定感、新人とは思えない堂々たるデビューです。 中央突破の正統派シンガーの誕生です。

名前からも分かるように、イタリア人ですがアメリカでの生活も長く英語が板について母国語のような滑らかさで唄っています。 <On The Sunny Side Of The Street>では音域の広さも見せ、スキャットのノリも相当なものがあります。

2枚目、3枚目と出ていますが、残念ながらこのデビュー・アルバムを超えられないでいます。 頑張って欲しい逸材です。

既に来日していますが、次回は是非生で聴きたいです。
Sara Leib
”it's not the moon”
No Number 
 メンバ:
Sara Leib(vo), Mark Shilansky(p), Edawrd perez(b), Michael Herklots(dr)
録音:
2003
曲目:
All Of You, I'm Beginning To See The Light, San Diego Serenade, More Than You Know, It's Not The Moon, I could Write A Book, If I Should Lose You, Stormy Weather, Darn That Dream, It Coulld Happen To You, The Shadow Of Your Smile
Sara Leib(サラ・レイブ)は、特に上手くもなく、素晴らし声でものなく、ですが、一生懸命さから来る誠実な歌声が心に忍び込んで来ます。

1981年12月生まれで、まだ27歳(録音時は何と21歳)の若さです。 ブログを読むとプライベートで世界一周旅行中だとかで、まだまだ楽しみが一杯の年頃ですが、歌手として色々チャレンジしており今後が楽しみな人です。

これが1stアルバムで、まだ2枚目は出ていないようです。 しっとりした静かな曲が多くを占めていますが、スムーズに最後まで聴けました。 これは大したものだと思います。 2004年にツアーで日本に一度来たことがあるそうです。 注目して行きましょう。
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